まだ支払い期日に達していない約束手形を換金できる「手形割引」というものが非常に便利です。
ですが、割引をする場合には手数料がかかってしまいます。
約束手形を手形割引する場合、どれくらいの割引額となるのかチェックした上で利用を検討すると良いでしょう。
約束手形の割引額はどのように計算すれば良い?
気になる計算方法についてですがこれはとても簡単です。
手形額面金額×満期日までの日数÷365日×年利率(%)=手形割引料
となります。
年利率(手形割引率)については、金融機関ごとに異なるので確認しておく必要があります。
一般的に、銀行の場合は割引を依頼している方の信用度、手形割引業者の場合は手形振出人の信用度によって手形割引率が変わる形になるでしょう。
低いほど割引料が少ないのでお得になります。
具体的な金額を入れてみましょう。
例えば、手形の金額が100万円で、満期日までの日数が30日あり、年利率が10%の銀行で割引を利用したとしましょう。
この場合、100万円×30日÷365日×10%=8,219円が手形割引料ということになります。
もしも、満期日までの日数が120日だった場合、金額は32,876円となってしまいます。
手形額面金額も大きいということになるとさらに割引料も高くなってしまうわけなのでデメリットについても考えた上で手形割引について検討してみると良いでしょう。
どこで換金をしてもらうかによっても手形割引料は大きく変わってくるわけなので、慎重に利用したいですね。
そもそもなぜ割引料がかかる?
「割引料」というものを支払うこと自体に疑問を感じている方も多いようです。
これは、銀行側に支払う利息のことだと考えればわかりやすいでしょう。
割引で約束手形で約束されている金額を受け取るとしても、銀行側からすると約束手形を担保にして額面の金額を借りるという形になってしまいます。
こう考えれば、なぜ利息が発生するのかわかりやすいですよね。