初めて約束手形を取り扱う際などには、領収書の書き方に悩んでしまうかもしれません。
手形を受領した場合には、手形領収書を書かなければならないので、正しい書き方についてチェックしておきましょう。
- 基本的な領収書の書き方を解説
- 相手側からその領収書が支払い済みであると言われないようにするのも重要なポイント
- 領収書を作成する際のポイントを紹介
- 郵送の場合は相手の郵送料分の切手を添付して領収書と一緒に返送をするのがマナー
基本的な領収書の書き方について
まず、領収書発行の日付を間違わないように気をつけましょう。
これは、支払い期日ではなく、手形を受領した日付を記入する必要があります。
金額の部分は金○○○円と記入するのですが、忘れてはならないのが摘要欄部分に「内消費税○○円を含む」と記入することです。
それから、必ず手形の明細についても書いておきましょう。
その場で現金として受け取るのではなく、数日先、数ヶ月先のやりとりを約束するのが約束手形ですよね。
そのため、ここで手形の明細についてはっきり書いておかないとあとからトラブルになってしまうことも考えられるのです。
具体的に書いておいた方が良いのは、手形の番号や支払場所、支払い人、手形期日など。
領収書に約束手形として受け取ったということをしっかり書いておくのには理由があります。
それは、仮にその手形が不渡りになってしまった際に関することです。
約束手形として受け取ったということを領収書に書かなかった場合、相手側にはすでに代金を支払い済みであるということを証明した領収書が残ってしまいます。
相手側からその領収書を提示され、すでに支払い済みであると言われないようにするためにも重要なポイントです。
領収書を作成する際のポイント
基本的な書き方としては、一般的な領収書と変わりありません。
「商品代として、○○年○○月○○日付 約束手形にて受領」といったもので良いでしょう。
それから、領収書の他に頭にいれておきたいこととして、取引先から領収書と一緒に手形送付代金を送ってほしいと言われることがあります。
郵送で送られた場合には相手の郵送料分の切手を添付して領収書と一緒に返送をするのがひとつのマナーでもあるので覚えておきましょう。