回し手形を利用しようと思っている場合、裏書きについても注意しておきましょう。
回し手形の裏書き方法について
まず、法人の場合、裏書きとして住所と会社名、代表資格、代表者氏名を記載してから印鑑を押します。
ここに押す法人印は、実印でなくても構いません。
書き方として間違いやすいポイントが、株式会社や有限会社を略してしまうということです。
(株)ではなく、しっかり「株式会社」と書きましょう。
個人の場合は住所と屋号、氏名を記載した上で押印をします。
それから押印する際には印鑑が紙からはみ出さないように注意しなければなりません。
仮にはみ出してしまった場合は重ならないようにもう一つ押しましょう。
また、社判の印字や印鑑がにじんでいるといった理由から不鮮明になってしまった場合、裏書きを抹消し、やり直す必要があります。
これは、間違えた裏書き部分に×をし、中心部分に印を押すだけです。
あとは下段に正しいものを書き直しましょう。
小さな訂正の場合は、全体に罰を引いて訂正するのではなく、その部分だけを二重線で訂正し、押印します。
被裏書人の欄はどうすれば良い?
多くの方が悩んでしまうのは被裏書人の欄は何を書けば良いのか?ということです。
ここには裏書きした手形を渡す相手の会社名を書くことになるのですが、例え空白だったとしても要件は満たしています。
そのため、空白のまま出す方がほとんどです。
それから、年月日の欄には裏書をした日を入れておきましょう。
間違えてしまうとトラブルに繋がりやすいので注意しなければなりません。
割引や支払いに回せなくなってしまうのでこのあたりはよく確認しておきたいですね。
特に、初めて回し手形を作成する際には書き方を間違えてしまい、取引先に迷惑を掛けてしまうケースも多いようです。
信用をなくすことに繋がってしまうことも考えられるので、注意しましょう。
今回ご紹介した特に間違えやすいポイントなどを確認し、正しい形で書いてくださいね。